新・身近な科学

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今年の単細胞生物

※本記事はアドベントカレンダー「明日話したくなる科学豆知識3」(http://www.adventar.org/calendars/999)の一環として書いています。

こんにちは、科学勉強会/NSIの村上ライブドア世彰です。

年末なので今年の流行語大賞だとか今年の漢字だとかまあなんかいろいろ出てくるわけですが,今日はその中でもかなりマイナーなものをご紹介しましょう.
ドイツ原生生物学会(Deutsche Gesellschaft für Protozoologie)は毎年「今年の単細胞生物(Einzeller des Jahres)」を選び,ホームページ上に公開しています.
この企画は2007年に始まり,その年にはゾウリムシが選ばれました.しかし,翌年の2008年にはいきなり「該当者なし」となり企画倒れになるかとなったのですが,2009年からは何事もなかったかのように選抜がなされ,以後毎年ちゃんと何かしらの単細胞生物が選ばれています.なお,なぜその単細胞生物が選ばれたのかはよくわかりません.

さて,今年の単細胞生物はというと,トリコモナスが選ばれました.トリコモナスは性感染症であるトリコモナス症を引き起こす単細胞生物なのですが,トリコモナス症が近年流行しつつあるのでしょうか?

クリスマスを迎えるリア充のみなさん,気を付けましょうね!



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