新・身近な科学

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明日は何の日?

※本記事はアドベントカレンダー「明日話したくなる科学豆知識3」(http://www.adventar.org/calendars/999)の一環として書いています。


こんにちは,科学勉強会のなっぴです.
クリスマスまで一週間をきりました.
皆さんいかがお過ごしでしょうか??

突然ですが,皆さんは中学校や高校の理科の実験で「シャーレ」という実験器具を使ったことはありませんか?
平べったくて縁の高くなっている,丸いお皿みたいなガラス器具です.

「シャーレ」は別名「ペトリ皿」とも呼ばれます.
ドイツの科学者,ユリウス・ペトリさんが発明したからだそうです.
そして, 明日12/20はそのペトリさんの184年目の命日だそうです!
(185年だったらちょうどキリが良かったのですが,一年足りませんでした 笑)

生物学者だったペトリさんは,細菌を培養するために寒天の培地を使用し,そのための容器として薄いガラス皿を用いることを思いつきました.
ペトリ皿は,空気中の細菌などの影響をなくすためにフタとセットになっていて,外部の影響を受けにくく,それでいて扱いやすい形状に作られています.
現在では細菌の培養に限らず,理科の実験に幅広く使われるようになりました.

150年以上も前に思いついた実験器具が,現在もまだ使われているなんて,ペトリさんのアイデアはなんて画期的だったんだろうと思ってしまう なっぴ でした.
皆さんもペトリ皿を見る機会があれば,ペトリさんの名前を思い出してくださいね.
それでは,また明日!