カメラ越しに見えるもの その2
※本記事はアドベントカレンダー「明日話したくなる科学豆知識3」(http://www.adventar.org/calendars/999)の一環として書いています。
こんにちは、科学勉強会/NSIのゾフです。
先日「カメラ越しに見えるもの」というタイトルでお話させていただきましたが,もう一つ,カメラについてお話させていただきます。
(2日連続で話せばよかったとあとから後悔。)
みなさん,リモコンの反応が悪いからと電池を入れ替えても反応が悪いまま…リモコン壊れてるのかな…でもリモコンから信号がちゃんと出てるかなんてわからない…そんな経験ありませんか?
今回はそんなときにリモコンからちゃんと信号が出ているか,カメラを使って簡単に確認できる方法をご紹介します。
それは,ズバリ,リモコンの先端(信号が出る部分)をカメラで写す,これだけです。
リモコンの先端をカメラで写しながらリモコンのボタンを押すと,下の写真のように先端が光っていることがわかると思います。
肉眼ではリモコンの先端を見ても,何も光は見えないと思います。
テレビなどのリモコンは通常,ボタンが押された時に先端などから赤外線を出して信号を伝えます。
赤外線は普通,人の目には色として認識できず,見ることができない光です。
しかし,カメラに使われている受光素子(光を受け取る部品)は光を認識できる範囲が人の目より広いため,赤外線も受け取る事ができるのです。
カメラに認識された赤外線は別の可視光として認識されて写真に写ります。
ただし,レンズに赤外線カットフィルタがかかっている場合は写真に写りません。
まとめとしては,
- カメラの受光素子は人の目に見えない赤外線も認識する。
- 認識した赤外線は写真に映るため,リモコンなどの故障診断に使える。
いざというときにはこれを使ってリモコンの一部のボタンの故障などをしてみたら,いかがでしょうか?