新・身近な科学

私たちの身近にある科学を解説します。NSI (科学勉強会) のウェブサイトはこちら http://tehiro.sakura.ne.jp/nsi/

札幌には、10年以上続いている科学勉強会がある

※本記事はアドベントカレンダー「明日話したくなる科学豆知識3」(http://www.adventar.org/calendars/999)の一環として書いています。


こんにちは!科学勉強会/NSIの二世です。

今日はタイトルのとおり、我々 科学勉強会/NSIについてご紹介します。

科学勉強会は2005年11月30日に始まり、現在は毎週木曜日20:30~、札幌近郊にて開催しています。

発足当初こそ北大生が中心のメンバー構成でしたが、10年経った現在では、北大に限らず札幌近郊の学生や社会人を広く受け入れるサークルとなっています。
発表内容も、いわゆる理科系の話題だけではなく、教育学・人文科学など多岐にわたるようになりました。

また科学勉強会では、札幌近郊のイベントで実験教室の企画・運営を行っているという一面もあります。この時、実験教室運営団体として名乗る際に使うのが「NSI(Natural Science Interpreters)」という名称です。


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   ▲ NSIのロゴマーク


ここからは、そんな科学勉強会/NSIに参加して「得られるもの」を3つ、ご紹介したいと思います。

1.様々な分野の知識

毎週の勉強会では、物理・化学・生物・数学・地学などの話から、メンバーの趣味に関する話題や好き勝手な自由研究報告まで、いろいろな話題を聞くことができます。
よく知らない分野や自分で勉強するには難しいような内容はもちろん、これまで存在すら知らなかったような研究の話が(しかも週1回のペースで)聞けてしまったりするというのは、この科学勉強会ならではのことかなと思います。

【参考】最近3か月の発表テーマ
 第401回 「素数は孤独じゃない!」
 第400回 「電気とゾウリムシ」「第400回勉強会からの脱出」
 第399回 「渋滞学 ~待ち行列理論~」
 第398回 3分プレゼン(テーマ:科学勉強会10周年記念☆この分野の魅力はコレだ!)
      「新・3大 クリストファー・ノーラン監督のややこしすぎる映画」
      「3分プレゼン(化学)」「教育学の(個人的)魅力」
      「古生物学の楽しみ方」「モータのおもしろさ」
 第397回 「マグマの中の水のお話 (修論紹介)」
 第396回 「先生のお仕事調査」
 第395回 「1089の科学2 ~科学として楽しむ数学~」
 第394回 「面白いプレゼンと見やすいスライド」
 第393回 「ロードバイクのススメ」
 第392回 「素粒子の話をしよう 第3弾」
 第391回 「美味しい日本酒の選び方」

2.ものを人に伝える方法を学べる・実践できる場

科学勉強会もNSIとしての活動も、共通する目的は
科学をわかりやすく伝える方法を学ぶ」ということにあります。

例えば、毎週の勉強会は、以下のように進行します。

  • プレゼンテーション(20分程度 ※大幅に個人差あり)
  • 発表内容に関する質疑応答(20分程度)
  • 発表への指摘(20分程度)

ポイントは最後の「発表への指摘」の時間です。
一般の勉強会や発表会ではその発表内容が重視されますが、我々の科学勉強会では、内容と同じくらいに発表方法についても取り上げ、議論します。むしろそこをメインとして参加・発表するメンバーもいます。
この時間があるからこそ、参加者もワンパターンな発表を繰り返すことなく、常に話題に合った伝え方を模索し、挑戦することができるのだと思います。

また実験教室でも、対面型・ブース型やワークショップなど、様々な実験(企画)のスタイルに挑戦しています。

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 ▲対面型(紙芝居を使った実験+お話に挑戦)

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 ▲ワークショップ型

もちろんイベントの趣旨や会場によって制約はありますが、その制約の中でも可能な限り企画者の狙いが活かされるよう、毎週の勉強会の後に打ち合わせを繰り返します。

ただ知識を共有して楽しむだけではない、いろいろな挑戦ができる場であることが、科学勉強会/NSIの魅力のひとつであると思います。

3.好奇心旺盛な仲間

前述のとおり、科学勉強会/NSIにはいろいろな専門や所属・身分のメンバーが参加しています。
しかしそのメンバーに共通のことといえば、皆、好奇心が旺盛であるということでしょう。

「こんな話はマニアックすぎるかな…」「こんな話は難しくてつまらないかな…」
たとえそんな不安を抱きながら決めてしまったテーマだとしても、発表者がそのテーマを面白さをきちんと伝えようとしてくれさえすれば、科学勉強会のメンバーはきっと受け止めて、面白がってくれるはずです。

また、科学や不思議なことが大好きなので、なぜか飲み会中に実験が展開されることも。

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 ▲ある飲み会の一場面(メンバー宅にて)

こんなかんじの楽しい仲間が欲しいと感じたら、ぜひ一度科学勉強会に遊びに来てみてください。



というわけで、今日は科学勉強会/NSIに参加して得られるもの3つをご紹介しました。

ここまで読んで科学勉強会/NSIに興味が湧いた方は、ぜひNSIのwebサイトなどもご覧いただければと思います♪

科学勉強会や実験教室への参加(見学)を希望される方は、コメント・メール等でお気軽にご連絡ください。


明日話す豆知識としては
 ●札幌には、10年以上続いている科学勉強会がある
ということと、
 ●科学勉強会/NSIは新規メンバーを常に募集中である
ということを覚えてくださいね!




さて、今日で2015年のアドベントカレンダーも終了です。

今年は例年以上に「豆知識」をお届けすることを重視し、各記事で「まとめの一言」を用意してみました。
内容としても、わかりやすくて話しやすいような記事が多かったのではないでしょうか。

楽しみに読んでくださった方は本当にありがとうございました!
まだ25日分読んでいないという方はぜひ、年末年始にでも読んで、そして周りの人に話してみてくださいね!

www.adventar.org

また、参加したメンバーのみなさんはお疲れさまでした。
今年のアドベントカレンダーで書き切れなかったことは、また明日から、普通のブログ記事として披露していってください。

それではみなさま、よいお年を!