新・身近な科学

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ガムでお馴染みのアレ

※本記事はアドベントカレンダー「明日話したくなる科学豆知識4」(http://www.adventar.org/calendars/1675)の一環として書いています。

こんにちは~。

NSIのイソップです。

今日は,「ガム」に関連した豆知識をご紹介したいと思います。
「ガム」というと,皆さんはどのようなガムを想像するでしょうか。ぶどうやみかん味のガムでしょうか?水色や紫色などの独特な色をしたガムでしょうか?


私は,眠気覚ましや食後に食べたい,スッキリした味のガムを想像しました!
そして,そういうガムのパッケージには大体このような表記が…

キシリトール配合

ということで,キシリトールについて調べてみました!


キシリトールとは,天然の甘味料で,シラカバやカシを原料におもにフィンランドで生産されています。
私たちの身近なところでは,イチゴやラズベリー等の果物やレタスやホウレンソウ,カリフラワー等の野菜などに含まれています。また体内でも肝臓で1日に5~15g生産されています。


因みにこのような構造をしています。

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さて,このキシリトール,何となく歯に良さそうというイメージがあるかと思いますが,具体的にどのようなものなのかご紹介します。


先程,キシリトールは天然の甘味料ということを書きましたが,実は砂糖と比べて糖度は変わらないのですが,カロリーは25%も低いのです!

さらに毎日私たちの口の中では,食事やおやつなどにより発生した酸を唾液によって中和し,溶けたエナメル質を再石灰化が行われていますが,酸の量と回数が増え過ぎると,虫歯になってしまうのです。しかし,キシリトールは唾液の分泌を刺激し,中和を促進させ,再石灰化を活発にします。

こちらの効果は何となくわかっていた方もいらっしゃったかと思いますので,今日の豆知識は「キシリトールは砂糖と糖度は同じだが,カロリーは25%も低い」とします。


明日もお楽しみに!